羽田新ルート 南風悪天時の着陸機の騒音
南風時の悪天ルートで羽田空港へ着陸する航空機の動画です。
Flightradar24の情報を元に、降下開始地点の1520m付近で撮影しました。
薄曇りの風が強い日で、画面中央に月が映っています。画面左側の空を映しているところには航空機のライトが移ります。
このルートは房総沖から陸地に入り、以下の市や区を通過し羽田B滑走路に着陸します。
大島付近
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鴨川市
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千葉市
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八千代市
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白井市
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松戸市(降下開始地点) 1520m
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市川市
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江戸川区
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江東区
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羽田B滑走路
羽田のB滑走路から約30km離れた地点の松戸市上空が、降下の開始地点となっています。南風時好天ルートの場合も約30km離れた千葉市上空が降下開始地点となっています。
※房総沖から陸域に入るケースは最大で20kmほどの間隔があり、どこから陸地に入るかは天候次第です。観察の結果から一番通過することが多かった鴨川市を記載しました。
現行の悪天ルートでは約2分弱に1機、1時間に28機が通過していますが、天候次第では朝の6時から夜の23時までこの騒音が続きます。
実際に千葉県と江戸川区で騒音問題が発生しているルートです。
練馬区、板橋区の記事でも記載しましたが、新ルートで降下開始地点になると思われる場所は特有の騒音が発生します。
ボーイング777のサイレンのような音の揺らぎ、やや高音で鳴り続ける音は窓を閉めていても家の中まで貫通して聞こえてきます。
A320の高音は見えないところから何かが近づいてきている感じが、何度経験しても気持ちが悪くなる嫌な音がします。この高音も窓を閉めていても貫通して聞こえます。
特にボーイング777の騒音は、小さいお子さんがいるご家庭などは寝ている子が泣いて飛び起きるレベルの騒音がしますので、常に窓を閉めておく必要があります。
「羽田空港のこれから」では窓を閉めている状態や、屋内であることが前提としたような説明が多く、騒音の影響はあまりないような書き方がされていますがこの動画を見てもらればこれから起こることが良くわかると思います。
騒音の参考情報として、電車の音・コンビニの店内・オフィス内の騒音と比べているものがありますが、同じ騒音値(dBデシベル)であっても、航空機の騒音は全くの別ものだと思った方が良いです。
航空機の騒音は航空機の騒音であって、何かと比較できるものなど無いということです。試した中で唯一当てはまりそうなものは、フルパワーの掃除機を頭上に持ち上げた時の騒音が耳障りなものとして該当します。
残念ながらヘッドフォン・イヤフォン・スピーカーでは、振動や聞こえてくる方向(騒音は頭上から聞こえてくる)などが正確に伝えられません。
オープンハウス型説明会での動画も確認してきましたが、とてもじゃないですが全く参考にならず、あれでは何も知らない人は問題はなさそうだと勘違いしてしまいそうです。
羽田の新ルートでは15時~19時の4時間(実質は3時間程度)のみ通過しますが、南風が吹いていればこの時間帯はいつでも飛んでくることになります。
南風運用は年間平均で約4割とされていますので、146日(約5ヶ月)通過することになり、この騒音を毎日決まった時間に聞くことになることを想像してみて欲しいです。
ボーイング777 着陸時の騒音
1520m付近のボーイング777の騒音は66dBと記載があります。
36秒くらいから聞こえ始める騒音は、揺らぎがありこれが窓を閉めていても家の中まで貫通します。テレビを見ているときなどは大音量にしないと声が聞こえなくレベルの騒音が発生します。
エアバスA320 着陸機の騒音
1520m付近のエアバスA320の騒音は63dBと記載があります。
再生開始後すぐに甲高い音が聞こえますが、救急車のサイレンではなくA320特有の高音です。この騒音はどこか遠くの方から不気味なものが近づいてくるような感じがするため、なんとも言えない恐怖感があります。
南風時悪天ルート 着陸機の騒音 30分
上記の2つの動画を含む30分間連続で撮影した動画です。
約2分に1機が通過しますので、羽田新ルートで東京湾側を通過するルート(30機/1時間)はこの動画と同じ騒音が発生します。