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羽田空港のこれから「ニュースレター」第8号(2017年秋)
羽田空港のこれから「ニュースレター」 第8号(2017年秋)が公開されています。
11月1日以降「お知らせ」を確認していましたが、11月3日になってリンクが掲載されました。
「取組状況・今後の進め方」の「|ニュースレターについて」のページには、11月1日には掲載があったようです。
どこに最新情報がお知らせされるのかが不明ですので、良く探したら実は知らされていない物が出てくるかもしれません。
関連資料
羽田空港のこれから「ニュースレター」第8号(2017年秋)ですが、印刷物として配布されている資料には綴込みの別資料がありますで、内容を詳しく知りたい方は以下の資料も目を通されることをお勧めします。
羽田空港機能強化に関する説明会(第3フェーズ)の結果概要について
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/2017110101.html
【資料1】皆様から寄せられたご意見~第3フェーズ意見要旨~【PDF】(429KB)
【資料1】(参考)双方向の対話(第2フェーズ)結果概要について【PDF】(297KB)
各会場の来場人数【PDF】(239KB)
以前の記事でも詳しく記載していますのでご覧ください。
https://haneda-airport.info/briefing/phase4
1ページ目 フェーズ4の目的と開催場所
出典 国土交通省 羽田空港のこれから
羽田空港のこれから「ニュースレター」 第8号(2017年秋)P.1
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20171101_5.pdf
2017年11月3日 引用
「フェーズ4の説明会が始まります」の文中末尾に記載がありますが、大きく分けると以下の2つの説明とお知らせが第4フェーズの目的とあります。
- 羽田空港機能強化の取り組み状況の説明
- 環境影響に配慮した方策の進捗
第4フェーズの開催場所は以下の記事にも記載しています。
https://haneda-airport.info/briefing/phase4
開催場所ですが、南風時に好天・悪天どちらも通過する埼玉県での開催場所が1箇所しかありません。2010年10月に突然航空機が飛び始めてからルートになっている事実を知った千葉県と同じことが起きるのではないかとても心配しています。
2ページ目 現在検討中の落下物対策について
出典 国土交通省 羽田空港のこれから
羽田空港のこれから「ニュースレター」 第8号(2017年秋) P.2
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20171101_5.pdf
2017年11月3日 引用
第4フェーズでは、落下物に関する最新情報や対策の検討状況について説明会で詳しく説明する予定とされていましたが、11月1日の説明会ではどれも検討中や予定となっており職員に質問してもこれといって、具体的な日程などは出てきませんでした。
検討状況は随時お知らせしますと言われましたが、羽田新ルート開始までの期間を考えたらもう少し具体的な話しがないと安心できないと思います。
※で「新経路の運用開始前までに対策を実施」と記載がありますが、全てが決定した後で伝えられても議論のしようがありません。
3ページ目 「環境影響に配慮した方策」の取り組み状況
出典 国土交通省 羽田空港のこれから
羽田空港のこれから「ニュースレター」 第8号(2017年秋) P.3
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20171101_5.pdf
2017年11月3日 引用
運用の工夫
「最終直線部の高度を引き上げ」や「航空機の音を小さくします」と言われると期待をしますが、高度を上げたのは20mのみです。小さくしますと言われても人の耳で聞き分けれることはまずできないでしょう。
また航空機の”音”などと呑気に言っていられるのは、1万キロメートル上空を通過しているときくらいです。羽田新ルートで示されているルートから2km圏内は”音”ではなく”騒音”です。
こういった説明が航空機騒音がどれほど酷いものなのかご存知ない方を安心させ、騙しにきているという印象です。
富津沖の運用比率を高める準備ですが、海ほたるに航空機から視認できるように照度が高い地標航空灯台を設置するように進めています。
現行ルートでは、大島から鴨川・勝浦付近で陸域に入り一度富津沖に出て東京湾から着陸します。地標航空灯台の機能が向上すればわざわざ陸域を通過する必要がなくなりますので、こういった設備の向上は期待したいところです。
ですが、どれだけ陸域を通過しても最終的に一瞬でも東京湾を経由すると「東京湾を最大限に活用」と記載されますので注意する必要があります。
環境対策
料金体系の見直しは、低騒音機の導入が進むと期待されているようですが、まず前提として低騒音機は従来の航空機と比べて低騒音と言っているだけで静かな訳ではありません。
低騒音機と記載される場合は、下記の図でいうところの「中型機 787-8」を指しています。この低騒音機とされている航空機でも1520m付近を通過する場合は58dBもの騒音がします。
この低騒音機という言葉に安心してしまっては後で後悔することになります。
まずこの58dBという騒音が住宅街を通過すること自体、前提を疑う必要があります。
出典 国土交通省 航空局 羽田空港のこれから ~ご質問についてお答えします~
2020年までの羽田空港の国際線増便に向けて v.3.0 P.55
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20170120_1.pdf
2017年11月04日 引用
※24MBほどあります
防音工事は学校や病院など一部の地域だけで、住宅街で補填対象となる地域はない見込みです。新環境基準(Lden)というものがありますが、今後この指標は買っても問題ない土地なのか超重要な要素になりますので別途記事にします。
羽田空港B滑走路から川崎方面に離陸する新ルートが、今回の羽田新ルートの中で最も騒音影響が大きくなりますが、多摩川を挟んだだけで騒音対策区域から外れています。
騒音影響を考慮して便数を減らしたとありますが、防音工事や移転対象となるLdenを超えていなくても酷い騒音の地域がこれから多くの場所で発生します。
防音工事が必要ということは「どんなに天気が良くても窓を開けることができない」地域である事を意味しています。
安全対策
すべて”予定”なのでなんとも言えませんが、羽田空港への離発着便で過去の落下物は0件だったという成功体験を一度忘れてもらうことを願うばかりです。
引き続きの情報提供
騒音測定局を10局増やすとありますが、おそらく全て新ルート上に設定されることになると思います。
注意しておきたいのは、離陸時には5kmほどの幅があり測定局の近くを通過しない航空機があるため、新環境基準(Lden)で正確に騒音が記録されていない可能性があります。
測定局の近くを通過していない場合は、航行記録などから測定局間との距離を測りおおよその騒音値を加算しているかどうかが不明です。
現行ルートの測定局は着陸ルート上にあり、ほぼ真上を通過するため情報は正確に取得できていると思いますが、今後は北風時の離陸ルートで酷い騒音をもたらす荒川沿いに設置されるか注視したほうが良さそうです。