羽田新ルート江戸川区[南風時]

1 羽田新ルート江戸川区 (南風時)
- 1.1 時間・ルート数・通過便数・高度・騒音値・風向
- 1.2 「羽田空港のこれから」江戸川区の記載箇所
2 ルートの説明南風時 [江戸川区]
3 江戸川区羽田空港関連の情報

羽田新ルート江戸川区 (南風時)

出典国土交通省航空局羽田空港のこれから～ご質問についてお答えします～
2020年までの羽田空港の国際線増便に向けて v.3.0 P.23
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20170120_1.pdf
2017年7月21日引用
※24MBほどあります

時間・ルート数・通過便数・高度・騒音値・風向

江戸川区は天候により離陸機、着陸機とも通過する地域になり全部で3つのルートがあります。この記事では南風時について記載します。

離陸の現行ルートの説明では江戸川区北部を通過している線が引かれていますが、普段から観察していると新宿線篠崎駅や船堀駅付近を通過することも多くあります。必ずしも資料通りのルートで飛ぶ訳ではありませんので、騒音測定地点からずれて飛べばそれだけ測定値にも影響します。

航路には幅がある(後日文献見つけて更新します)と説明していますが、資料にはないルートを通るのはこの事なのかと思います。

江戸川区は新ルート(北風時)で荒川を北上する離陸ルートが追加されていることと、南風時の15時〜19時は26便/1時間と現状のルートから8便増えているためこれまで以上に騒音が悪化する地域となりそうなので注意が必要です。

1. 南風離陸 6:00～23:00 (現行ルート)

時間	6:00-23:00	17時間
ルート数	1ルート	離陸は風向き・天候関係なし
通過機数(時間)	18便(最大)	南風：18便 (西日本・中国・韓国方面)
高度	1800m以上 (約6000ft)	南風より北風の時の方が高度は低い。 3500m程度で通過している。
騒音値(ルート直下)	65dB～69dB	3000m以下の地域では地響きがする
風向	南風・北風	1年間中通過する

2. 南風着陸悪天時 6:00～23:00 (現行ルート)

時間	6:00-23:00	17時間
ルート数	1ルート	南風悪天時
通過機数(時間)	28便	南風：28便
高度	600m～1000m (約2000ft～3300ft)	ILS着陸時は高度のばらつきは少ない。
騒音値(ルート直下)	69dB～74dB	2km圏内は窓が開けられない
風向	南風	南風の日が多くなる3月～10月

3. 南風離陸 15:00～19:00 (新ルート) A・C滑走路からの離陸ルート

時間	15:00-19:00	4時間
ルート数	1ルート	南風
通過機数(時間)	26便	南風：26便(このうち西日本・中国・韓国方面)
高度	1800m以上 (約6000ft)	地図上では東京湾上空で1800m以上と記載あり
騒音値(ルート直下)	65dB～69dB	3000m以下の地域では地響きがする
風向	南風	南風の日が多くなる3月～10月

「羽田空港のこれから」江戸川区の記載箇所

ページ	内容
22	現行ルート南風・北風の説明
23	現行ルート南風時の説明
24	現行ルート北風時の説明
25	新ルート南風時(好天・悪天)の説明
26	新ルート北風時の説明
30	新ルート北風時の説明
40	新ルート北風時の新時間帯の説明
41	新ルート北風時の説明。これまでのルートの説明
45	現行ルート南風時(悪天)の説明
50	新ルート北風時の新時間帯の説明
66	新ルート北風時の新時間帯の説明

ルートの説明南風時 [江戸川区]

南風時は好天と悪天でルートが複数あります。このうち酷い騒音を引き起こしているのが悪天候時に通過するC滑走路へと着陸するルートです。2.で説明しています。
天候や風向きに関わらず終日通過する地域となります。

1. 南風離陸 6:00～23:00のルート(現ルート)
　説明資料には記載のないルートを黒いラインで描画しました。

出典国土交通省航空局羽田空港のこれから～ご質問についてお答えします～
2020年までの羽田空港の国際線増便に向けて v.3.0 P.23
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20170120_1.pdf
2017年7月21日引用
※24MBほどあります

南風離陸時は天候関係なく1ルートのみで、C滑走路から東京湾上空を旋回し京葉線市川塩浜駅付近から江戸川区上空を通過します。説明では江戸川区北部の篠崎公園付近から葛飾区へと通過するように記載されていますが、新宿線一之江駅や船堀駅上空を通過することもありますのでどこでも飛んでくる可能性があると思っていた方が良いです。

航路に幅があるというケースが上記の黒いラインで描画したルートで、示されているルートから左右5km以内は天候等によっては通過することがあります。

C滑走路から1時間に18便が離陸していますが、江戸川区を通過するのは主に西日本方面、中国・韓国行きの便で、半分以下くらいです。
3500m(約1万2000フィート)程度で通過していきますが、通過する際のキィーンというエンジンの高音と地響きがするほどの騒音による振動が伝わってきます。説明資料では1830m(約6000フィート)までしか騒音が記載されていませんが、離陸機の騒音は4000m(約1万3000フィート)でも十分に家の中まで騒音は聞こえます。

人によっては着陸時の騒音より離陸時の体に響く低音での騒音の方が嫌だと感じる方が居ますので、低周波騒音など気になる方は気を付けた方が良さそうです。

2. 南風着陸悪天時 6:00～23:00 (現行ルート)
　図の黄色の線の左側が江戸川区を通過するルート

出典国土交通省航空局羽田空港のこれから～ご質問についてお答えします～
2020年までの羽田空港の国際線増便に向けて v.3.0 P.23
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20170120_1.pdf
2017年7月21日引用
※24MBほどあります

南風時に羽田空港周辺の天候や視界が悪い時に通過するルートで、1時間に28便が通過します。現在の羽田着陸機の中で江東区の砂町運河を除き、住宅地を通過する地域で最も低高度となるのがこのルートです。

篠崎公園付近を1000m(約3280フィート)以下で通過し、西葛西駅付近を700m(約2200フィート)で飛び羽田空港に着陸します。ルートから2km圏内の騒音はすさまじく窓を開けるのは厳しいです。悪天時とありますが羽田空港周辺が悪天であれば江戸川区は晴れていても通過しますので、南風の時期であればいつ飛んできてもおかしくない地域になります。

特に雨天や曇り空の日は広範囲に騒音が届きますので、ルートから2km以上離れないとどこからでも騒音が聞こえてきます。また降下中の飛行機が通過した後に聞こえる特有の騒音もする地域ですので騒音を避けたい方は良く考えた方が良いです。

離陸時と違いこのルートはILS(計器着陸装置)で着陸をしてくるので、ルートのぶれはほとんどありません。

3. 南風離陸 15:00～19:00 (新ルート) A・Ｂ・C滑走路からの離陸ルート
　東京湾上空で途切れているルートは1.と同じルートと思われます。

出典国土交通省航空局羽田空港のこれから～ご質問についてお答えします～
2020年までの羽田空港の国際線増便に向けて v.3.0 P.25
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/i/20170120_1.pdf
2017年7月21日引用
※24MBほどあります

南風時の新ルートは東京湾上空でA・Ｂ・C滑走路からの離陸ルートが途切れていますが、「それ以外の時間帯は現行ルート」と記載されている箇所がありますのでおそらく現状と同じルートなのではないかと思います。

A・C滑走路から合わせて26便/1時間が通過しますが、現状のルート(18便)から8便増えています。
現行ルートではＡ滑走路からの離陸便が通過していますが、新ルートではC滑走路からの離陸便も通過することになります。
南風時の離陸は東京湾に出たのちに旋回しながら高度を上げますが、flightradar24などで高度を調べてみても北風の離陸時と比べ500m～800mほどしか違いがないこことから3500m～4000m程度で通過すると思われます。

江戸川区[北風時]で記載しますが、北風時は早朝の影響を考慮して時間帯を変更したような説明をしていますが、結果的に南風時に増便されますので良く内容を確認した方が良いです。